履歴書の嘘のバイト歴はどうしてバレちゃうの?

   

同級生のA子は、現在就職活動中
なのだそうです。

A「ねぇ、履歴書には、これまでの
  パートやアルバイトを、全部きちんと
  書かないと、いけないのかな?

  私、今まで祖母の介護で、
  パートやアルバイト、ばかりだったし、

  しかも一つの働き先で、働いた期間も
  短い
うえに、

  仕事と仕事の間が、結構空いていたり
  してるんだ。

  職歴に空白が、あるのって、
  就職でデメリットになるって、良く聞くから、
  こんな職歴のまま、出していいのか気になって…。

  今後は出来れば、正社員として
  働きたいと、思っているんだけど…」

スポンサーリンク

ああ、そうか。A子は正社員で働いている
ご両親に替って、お祖母さんの介護
引き受けていたんだった。

 

A「アルバイトの職歴を、延長して
  間が空いていないように、したりするのとかって、
  やっぱり、マズイ?

  嘘を書くと、バレちゃうのかな?」

私「う~ん。どうなんだろう。」
A子にぜひ就職に、成功して欲しい気持ちで
一杯ですが、

本当にそんな風に、アルバイトの履歴を
改ざんしてもいいのか

私自身も何とも、判断がつきません。

 

そこで、社会保険労務士の勉強をしている
同僚のB君に、友人のよしみで
ちょっと聞いて、みることにしました。

 

職歴は全部書かないとダメなの?

転職において、最も重視されるのが、
職歴だと、言われています。

 
資格や学歴なども、大切ですが、
職歴は実戦経験と、見なされる分、

短い期間で退職を、繰り返していたりとか、
非正規雇用の経験のみ、空白期間が長い、
などの弱点があると

中々書類選考すら、通過する事が出来ずに、
採用に苦労すると、聞きます。

 

このため、職歴をいかに書くかということが、
大きな問題と、なってきます。

B「基本的に履歴書に、嘘は書かないほうが
  無難だと思うよ。

  面接官に突っ込まれると、大抵
  矛盾が生じて、バレてしまうだろうしね。

  だけど、最近履歴書の職歴を
  誤魔化す人が、多いようなんだ。」

面接 都合

B君によると、転職活動の際、
ついつい「体裁の良い履歴書」を
作ろうとして、

経歴を詐称してしまう人が
少なくないのだそうです。
 

一体どんな、嘘が多いのでしょうか?

スポンサーリンク

どんな嘘が多い?

B「印象を良くしたり、採用を有利にするために、
  よくあるケースは

  ・退職年月を改ざんして、職歴の空白を無くす

  ・正社員、契約社員、アルバイトなどの
   雇用形態の改ざん

  ・短期間で辞めた、職場を書かない

  ・学校中退を『卒業』と書く

  ・未習得の資格を、取得とする

  ・未経験の業務を、経験有りと書く

  なんかだよね。

  採用されれば、こっちのもの。
  これくらい、バレっこない
  という気持ちから、ついやってしまうんだろうけど、

  実は経歴を偽ることは、懲戒解雇処分
  対象ともなる、『経歴詐称』とされかねない、
  危険な行為なんだよ。」

 
私「えーっ?懲戒解雇!?」

 
B「実は、労働者が雇用契約を結ぶときに、
  会社(使用者)が、経歴の申告を求めた場合、

  原則として、これに応じなくてはならず、
  真実を告知する、義務があるという
  原則があるんだ。

  実際に自動車教習所で、指導員として
  勤務していた労働者が、
  『高校中退』を、『卒業』と

  経歴詐称したことを、理由として、
  懲戒解雇が、認められた例
  あるそうだよ。」

 
私「アルバイトの期間を、チョッと
  誤魔化すだけでも、懲戒解雇になるの。」

 
B「勿論、すべての経歴詐称が、
  懲戒処分の対象と、なるわけじゃないんだ。

  偽った学歴や職歴が、採用の重要な
  判断基準と、なった場合や、

  真実を告知していたら、採用しなかったであろう
  重大な詐称の場合については、
  懲戒解雇できると、いうことなんだ。

  アルバイトの職歴の嘘が、懲戒解雇の対象に
  なるかどうかは、一言では言えないと思うけど、
  やはり嘘の履歴は、避けるべきだと思うよ。」

 
私「でも、学歴はともかく、
  アルバイトの履歴なんて
  どうしてわかるの

  個人情報じゃないの?」

 

どうして職歴の嘘がバレるの?

B「確かに、就職をするときなんかに、
  身元調査を、することは、

  人権を侵害する、ということで、
  禁止されてるんだけど、

  会社だって、提出された履歴書を
  鵜呑みにしている、だけじゃないよ。

  入社時に提出を、義務付けている書類等で、
  内定者の身元や、経歴の確認をしている
  会社も多いんだ。」

 

書類からバレる

B「入社時に、提出させる書類等は、
  会社によって、色々違うだろうけど、

  特に、職歴の詐称が、バレるかどうか
  という時に、よく問題とされるのが、

  年金手帳・雇用保険被保険者証・
  源泉徴収票・退職証明書
なんかだね。」

・年金手帳

 法人登記している会社で、フルタイムの社員を
 雇う場合は厚生年金に、加入しなくてはならならず、
 この手続きに、年金手帳の番号が必要となります。

 手帳に過去の加入履歴が、記載されている場合には
 職歴が、わかってしまいます。

 

B「最近では、紛失したといって、
  過去の記録を印字していない、年金手帳を

  社会保険事務所で再発行して、
  誤魔化そうとする人も、いるそうだよ。

  こうすれば一応、加入履歴は、
  本人でなければ、確認できなくはなるね。

  但し、安心は出来ないよ。
  労務士の知り合いに、聞いたことが
  あるんだけど、

  年金記録台帳の、コピーの提出を、
  求める会社も、あるそうだよ。

  これは職歴詐称を、疑ってというより、
  年金記録台帳から、過去の大体の年収
  割り出して

  転職後の給料の額を、決めるため
  らしいんだけど

  これだと過去の職歴が、分かってしまうから、
  さすがに、誤魔化しきれないよね。」

 

・雇用保険被保険者証

B「この書類は、雇用保険加入の手続きに
  必要なんだ。

  よくあるのが、直前に退職した、
  会社名や退職日が、記載されているから、
  そこでバレるんじゃないか、という勘違い

  実は、雇用保険被保険者証は、
  雇用保険被保険者資格取得確認等通知書
  2枚綴りになっていて、

  会社名・退職日が、記載されているのは、
  『通知書』のほう。

  会社に提出する、必要があるのは、
  点線の左側の、『雇用保険被保険者証』
  のみなんだ。

  点線部分を切り離して、提出すれば、
  この件に関しては、問題なしだね。

  勿論、過去の加入履歴については、
  本人が請求しない限り、
  見ることは、出来ないよ。

  但し実際に、この書類を紛失したり、
  さっきのように、この書類から、
  過去の職歴が、分かると勘違いして、

  会社にこの書類を、提出しなかった場合、
  問題が起こる、可能性があるんだ。

  この場合、『雇用保険番号』の
  重複を防ぐため

  ハローワークで番号を、調べてもらう
  必要があるんだ。

  その際、生年月日と名前から検索して
  一致する人を、リストアップするんだけど、

  そこで出てくる職歴が、履歴書の内容と異なると、
  ハローワークから会社に、確認の連絡
  入る可能性が、あるんだよ。」

 

・源泉徴収票

 年末調整に必要であり、
 前職の会社名や給与額、入退職日
 記載されています。

 紛失しても、すぐに再発行してもらえる
 書類でもあり、提出できないという言い訳は
 通用しにくいでしょう。

B「例えば20xx年に、アルバイトをしていて、
  同じ20xx年に再就職が、決まった場合、

  年末調整をして、20xx年の所得を
  確定させなければ、ならないよね。

  勿論、自分で確定申告するといって
  その年は誤魔化すことは、
  できるかもしれないけど、

  実際に確定申告を、自分でする
  必要があるうえ、

  翌年度、その確定申告の収入額を
  基に計算した、住民税の請求
  会社に届くから、

  おかしいと、気付かれてしまう、
  可能性もあるね。」

 

・退職証明書

 退職証明書とは、その名のとおり、
 会社を退職したことを、証明するための
 文書です。

  法律では、退職時の証明書を、
  労働者が、請求した場合には、

  時効である2年間を、経過して
  しまったもの以外は、その交付を
  使用者に、義務付けています。

  退職証明書で、使用者が証明しなければ
  ならないのは、次の5項目のうち、
  労働者が、請求した事項とされています。

 1.使用期間

 2.業務の種類

 3.その事業における地位

 4.賃金

 5.退職の事由

B「退職証明書の提出を、求められた場合は、
  拒否は、できないだろうね。

  勿論、証明してもらいたくない事項は、
  請求しなければいい、とも考られるけど

  もしあえて、何かを証明事項から除外すると、
  かえって『そこを隠したいのでは?』と
  思われる可能性も、あるんだよね。

  それからね、経歴詐称は、
  提出書類から、発覚してしまう場合
  ばかりじゃない、らしいんだ。」

私「どういうこと?」

B「実は意外なことに、書類だけじゃなく、
  人からの情報で、発覚することが
  多いんだそうだよ。」

 

問い合わせ等によりバレる

最近では、職を得たいがために、
経歴詐称をする人が、増えている事を予測して
会社でも色々と、自衛しているようで、

少しでも、おかしいと思われれば、
ある程度調査されると、考えておいた方が
良さそうです。

 
前職へ問い合わせを、することも
その内の一つです。

 
個人情報保護の観点から、現在では
本人に承諾書への、署名・捺印を求めてから、
行うのが、一般的と考えられます。

拒否することも、出来るでしょうが、
それも中々、厳しいでしょう。

この場合は退職の時期や、その理由なども
確実に明らかに、なってしまいますから、
間違いなく嘘が、発覚してしまうでしょう。

 

他人からバレる

・取引先に前職での、知り合いがいた

・前職の上司と現職の上司が、知り合いだった

・就職先に、同級生がいた

B「一番多いといわれているのが、
  人間関係からバレること、らしいよ。

  人はどこで誰と誰が、繋がっているか
  わからないから、防ぎようがないよね。」

 

自分の不注意でバレる

B「働き始めてしばらくたつと、
  油断から、つい口が滑ったり、

  経歴と比べて、あまりに仕事内容が
  お粗末な場合、会社に疑念をもたれる
  可能性があるよね。」

私「う~ん。結局は、職歴を誤魔化しても
  得になることって、ないみたいよね。

  だけど、正直に書いていたら、
  書類選考にすら、通らないんじゃないの?」

B「そういうことなら、履歴書を
  こんな風に、工夫してみたら、
  どうだろうか?」

 

履歴書の書き方の工夫

B「正直に全ての職歴を、書くとしても、
  履歴書の職歴欄に、ズラズラと
  アルバイト歴を、並べるのは、

  見た目的に良くないし、
  読み手にとっても、
  分かり難い、ものだよね。

  読みやすい履歴書を書くには、
  職歴欄には、比較的長く続いた
  アルバイトを、書くようにし、

  それ以外は、履歴書職歴欄の一番下に
  『短期間のアルバイト』等として、

  まとめて記載をすれば
  いいんじゃないかな。

  職歴の多い人用の履歴書も、販売されてるし、
  場合によっては、自作の履歴書を作るのも、
  一つの手。

  採用担当者が見た時に、わかりやすく
  記載するよう、工夫してみることが
  大切だと思うよ。」

面接

おわりに

履歴書の書き方を、ネット等で
検索しても、

「3ヶ月以下の退職は、記載しなくて
 もかまわない。」とか、

「転職時に、不利な要素は、
 記載しないほうがよい。」
等の意見もあれば、逆に

「1ヶ月であっても、就業した事実は
 全て記載しなければならない。」

等と、実に様々な記述があって、
何を信じていいか、
迷ってしまいますよね。

 
書類選考を、通過する為の、
テクニックとして、様々な情報が
語られていますが、

本来自分の履歴書は、『本人の責任』で
作成しなければ、ならないもの。

安易に、自分に有利そうな情報に
飛びつかない
ように、
気をつけるべき、ですよね。

B君からは、
「短期でやめたアルバイトも、誤魔化さず、
 空白期間は、空白として記載した上で、

 そんな不利な条件を、問題と感じさせないような
 自分なりの経験や、スキルを見つけ出し、
 前向きにアピールすることを、考えるべき」

だというアドバイスを、貰いました。
早速、A子に伝えたいと思います。

スポンサーリンク

 - 面接・履歴書に関すること