有給休暇はあるの?給料は貰える?パート勤めの疑問

      2016/05/05

「久しぶりに家に、お茶しに来ない?
 先週旅行に行って、おいしいお菓子を
 買ってきたの。」

と、友人のA子から、電話が掛かってきました。

いそいそとお邪魔して、旅行話を
聞かせてもらっていると

A子は先週、2日ほど有給休暇を貰って、
久しぶりに家族で、1泊の旅行に出掛けたんだそう。

 
私「え?有給休暇?
  確かA子って、パートじゃなかったっけ?
  パートでも、有休あるの?」

A「へっ!?
  ウチの会社じゃ、パートでも
  みんな普通に、有休とってるよ?」

私の会社じゃ、パートの人が
有休とるって、聞いたことが
ありません。

 

パートでも、有休ってあるの
A子の会社が、特別なのかしら?

何だか、モヤモヤして
仕方がなかったので、

帰宅早々、社会保険労務士の
資格の勉強をしている
B美に、聞いてみました。

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B「パートやアルバイトでも
  有給休暇が、あるのかって?
  当然、あるわよ。」

私「マジ?!

  それって、会社によって
  あったり、なかったり
  するんじゃないの?」

 

パートにも有給休暇はあるの?

B「パートやアルバイトで、働いている
  人の中には、何年働いても
  有給休暇は、もらえないし、

  休んだ分は、そのまま給料から
  引かれる
ものと、思っている人が
  少なくないみたいね。

  だけど、有給休暇は労働基準法
  定められた、全ての働く人の権利だから、
  パートでも、当然貰えるものなのよ。」

 
私「そんな~。
  これまで、ずっと有休って
  社員だけのものだと、思ってたし…。ΣΣ(゚д゚lll) ガガーン!!

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  かれこれ十年、パートで働いているけど、
  有休なんて使ったこと、一度もない…。」_| ̄|○

 
B「そりゃ、ご愁傷様だったわね。

  それはさて置き、有給休暇が
  貰えるように、なるためには、
  ある一定の条件を、満たす必要があるのよ。」

 

有給休暇をとるための条件

B「まず、労働基準法39条
  『有給休暇』について、確認してみると

  『使用者は、その雇入れの日から起算して
   六箇月間継続勤務し全労働日の
   八割以上出勤した労働者に対して、

   継続し、又は分割した十労働日の
   有給休暇を与えなければならない。』
  と書いてあるの。

 
  つまり有給休暇の権利を、得るためには、

  ・採用日から6ヵ月間、継続勤務していること

  ・全労働日の、80%以上出勤したこと

  の2つの要件を、満たす必要が、
  あるってことね。」

 
私「でも私、1日4時間くらいしか
  働いていないけど?
  その場合、0.5日ってなるの?」

 
B「この条件は、あくまで労働日数に
  関するものだから、1日の労働時間は
  関係ない
の。

  1日1時間働こうが、8時間働こうが、
  全て1日出勤したものと、見なされるの。」

 
私「そうなんだ。(-。-;)ホッ!
  ところで、この『全労働日』ってのが、
  気になるんだけど、これってどういう意味?」

 
B「会社の、就業規則等に
  記載されている休日や
  会社都合の休日、を除いた

  会社が労働すべき、と指定した
  すべての日、のことよ。」

 
私「ってことは、ウチの会社の社員さんは
  一応、週休2日だから、
  週5日が、労働日ってことよね。

  私は週3~4日しか、働いていないから、
  全然80%には、足りないよね。

  やっぱり、パートとはいえ
  正社員並みの時間、働いていないと
  有休は貰えない、ってことなんだね…。」

 
B「パートやアルバイトの場合、
  正社員と違って、人によって、

  会社と契約している、労働日数や
  時間
が、違うわよね。

  そういう場合は、労働契約で決めた
  日数に対して、

  出社して、働いた日数が、
  どれだけあったかで、
  判断することになるの。」
 

私「つまり、パートの場合の労働日数は
  人によって違う、っていう
  ことなんだね!

  それなら、週3の契約の私も
  80%以上を、満たしてる!o( ^_^ )oヤッター

  ね、ね、それで一体
  何日くらい、貰えるの?」

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有給休暇の日数

B「有給休暇っていうのは、
  社員でも、パートでも

  入社後、6ヶ月勤めた時点で
  初めての有給休暇が、発生し

  その後1年毎に、新たに有給休暇が
  発生する仕組みに、なっているの。

  正社員の場合には、勤続年数に応じて
  有給休暇日数が、増えていく
  システムに、なっていて

  これは、労働基準法によって
  決まっているの。

 

【勤続年数 :有給休暇日数】

   0.5年  :10日

   1.5年  :11日

   2.5年  :12日

   3.5年  :14日

   4.5年  :16日

   5.5年  :18日

   6.5年以上:20日

  ただし、パートの場合は、
  人によって出勤日数や、労働時間が
  異なるわよね。

  となると、勤続年数が同じ全ての人に
  同じ日数分、有給休暇を与えるってのは、
  不公平って、ことになるでしょ?

  だから、1週間の労働時間や
  出勤日数等を、集計し、

  それに応じた分の、有給休暇を与える、
  という仕組みに、なっているの。

 
  労働時間が、週30時間以上
  又は、週所定労働日数が、5日以上か、

  1年の所定労働日数が、217日以上
  パートは、正社員と同等
  扱いとなるから、

  社員と同じ日数が、与えられることに
  なっているの。

  一方、週30時間未満の、パートの場合は、
  労働時間に応じた、有給休暇が与えられる
  ことになっているの。」

 
【週所定労働時間が30時間未満の年次有給休暇の付与日数】

勤続年数       0.5年 1.5年 2.5年 3.5年 4.5年 5.5年 6.5年以上
--------------------------------------------------------------------
所定労働日(週)年間
(4)169~216日    7   8   9  10  12  13  15
(3)121~168日    5   6   6   8   9  10  11
(2) 73~120日     3   4   4   5   6   6   7
(1) 48~ 72日     1   2   2   2   3   3   3

 

私「へーっ?!
  週1のパートでも、有給出るんだぁ!

  これって、私これまで使ってないから、
  その分ずっと、溜まってるんだよね。」(^O^)ヤッタ

 
B「残念ながら、使わなかった有給休暇は
  それぞれ発生から、2年後に
  消えてしまう
ことに、なっているの。」

 
私「・・・。(;一ω一||)チェッ

  ところで『有給』って、いうくらいだから、
  給料が出るって、いうことだよね。

  私、曜日によって、勤務時間が
  違うんだけど、

  有休の時って、普段働いている給料
  そのまま、貰えるんだよね?」

 
B「それが、そうとばかりは、
  言えないんだよね。」

 

有給休暇の賃金は?

B「パートタイマーに対する
  有給休暇の、賃金の支払い方法は、
  大きく分けると、3種類あるの。」

 

通常賃金

B「一番分かりやすいのが、この通常賃金
  これは通常通りに、出勤したと仮定して、
  その日1日分の給料を、支払う方法なの。

  ここで言う、1日分っていうのは、
  本来働く予定であった、時間分のこと。

  例えば、その日の勤務予定時間
  4時間だった場合には、
  4時間分の給料。

  5時間だった場合には、
  5時間分の給料が、支払われるって
  いうことよ。」

 
私「私、時々夜勤があって、
  夜勤手当が、付くんだけど、
  それも考慮されるのかな?」

 
B「ブブ~ッ!残念でした。
  『通常の賃金』っていうのは、

  『通常の労働時間の賃金』のことだから、
  一般的には、夜勤手当・家族手当・通勤手当・
  住宅手当なんかは、含まれないのよ。」
 

私「そりゃま、そうだね。

  そんなことしたら、誰でも
  お手当てが付く日に、
  有休取りたく、なっちゃうもんね。」

 

平均賃金

B「平均賃金っていうのは、
  有給休暇を取った月の、

  前3ヶ月分の、賃金を全て足し、
  それを、3ヶ月分の日数で
  割った賃金のことよ。

  シフト制なんかで、1日の労働時間の
  変動が多い職場では、

  この平均賃金による方法が、
  使われることが、多いようよ。

  具体的な計算方法を、見てみると、
  例えば4月に、有休を取ったとした場合

  時給1,000円で、ほぼ週休2日程度と
  仮定して計算すると

  1月:1,000円/時×4時間×20日勤務=80,000円

  2月:1,000円/時×4時間×15日勤務=60,000円

  3月:1,000円/時×4時間×20日勤務=80,000円

  つまり、1~3月の給料合計は、220,000円
  ということよね、

  次に、 1~3月の日数の合計は、
  31日+28日+31日=90日
  だから

  平均賃金:220,000円÷90日 ≒2,445円

  それから、時給制なんかの場合、
  出勤日数・時間が少ないと

  この算出方法では、賃金が低くなりすぎて
  通常勤務時との差が、大きくなりすぎる
  恐れがあるから

  通常勤務1日分の60%を、下限として
  定めてるの。

  下限:1,000円×4時間×60%=2,400円

  つまり、約2,445円が平均賃金での
  1日分の賃金で、その場合の下限は
  2,400円ということね。」

 

標準報酬日額

B「これは、健康保険法によって定められた
  標準報酬額を、日割り計算して
  算出された賃金を、支払うという方法よ。

  ただこの方法は、労働者にとって
  不利になるケースも、あるということで、
  労使間で、同意を得ておく必要があるの。

  その上、パートの場合は被保険者でない
  場合もあるから、この方法を採用している
  会社は、あまり多くないそうよ。」

 
私「3つの方法の、どれを使うかって、
  自由に選べるの?」

 
B「どの方法を使うかは、
  就業規則などによって、定めることが
  義務付けられているの。

  その時の状況によって、雇用者側が
  有利になる
ような方法を
  採用したら、困るでしょ。

  だから飽くまでも、一つの会社では
  一つの方法しか、採用できないことに
  なっているの。」

 

おわりに

これまで、パートだから
有給休暇は、取れないとばかり
思っていましたが、

労働基準法で定められた、
全ての働く人の、権利なのだと知って、
目からウロコでした。

B子に教わったように、休暇が取れる日数や、
有休を使った日の、給与計算について、
会社の就業規則を、確認してみようと思います。

ただ、社員さんでも有給休暇って
取りにくいって、聞きますので、

仲の良い社員さんに、それとなく
上手な申請の仕方を、教えてもらおう
と思います。

 

いくらパートにも、有給休暇を取る権利が
あるとは言っても、権利を主張しすぎるのは
だれの得にも、ならない気がします。

どうせ有給休暇を、貰うのなら、
有り難く、気持ちよく使わせて
頂きたいものですよね。

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